2014年07月30日

恋文

さて、誕生月“7月”の映画と読書日記です。

まだ、月末を迎えていませんが、猛スピードで仕事をこなす日々が続いているので、書けるうちに書いておきます。

今年はきっと“あっ”という間に、毎月が過ぎて行くような気がしています。


そんなわけで、読書のペースこそ10冊と、大きく変わりませんでしたが、映画は2本と低調でした。
でも、2本とも納得の作品だったのが、せめてもの救いですね♪
ちなみに、その2作品のタイトルが似通っているのは単なる偶然です(笑)

納得の映画2本と、特に気になった本の簡単な感想を添えて。


カチンコMovie
1)ジゴロ・イン・ニューヨーク ★★★
2)マダム・イン・ニューヨーク ★★★★


本Book
1)謙信の軍配者(富樫倫太郎) ★★★
2)花桃実桃(中島京子) ★★
3)ツイッターとフェイスブックそしてホリエモンの時代は終わった(梅崎健理) ★★
4)泣くな道真 大宰府の詩(澤田瞳子) ★★★★
5)アンソロジー おやつ(阿川佐和子ほか) ★★
6)ワーカーズ・ダイジェスト(津村記久子) ★★★★
7)嘆きの美女(柚木麻子) ★★★★
8)ようこそポルトガル食堂へ(馬田草織) ★★
9)旅のスケッチ: トーベ・ヤンソン初期短篇集(トーベヤンソン) ★★★
10)恋文の技術(森見登美彦) ★★★★



カチンコ『ジゴロ・イン・ニューヨーク』

ウディ・アレン監督作かと思ったら、今回は出演だけなんですね。
かなりウディ作品のような雰囲気を醸す作品ですが、ブラックコメディとはいうものの、ウディほどのシニカルさはないような気がしますね。
監督で主演も務める“ジョン・タトゥーロ”の不思議な艶っぽさが、作品に独特の雰囲気を与えていましたね♪

「不況で店の経営に頭を悩ませていたブルックリンの本屋店主(ウディ・アレン)が、花屋を営む友人(ジョン・タートゥーロ)を男娼に仕立てて、金を稼ぎはじめるが・・・」といった物語。

亭主もいるけどレズビアンで、ウディにジョンの派遣を依頼してくる裕福な女性(シャロンストーン)
ユダヤ教のラビ(聖職者)の未亡人として、人生のあらゆる行動を厳しく規制されて過ごしてきた女性(ヴァネッサ・パラディ)

対照的な女性に、ジゴロ風の男娼(男娼風のジゴロ?)を寄り添わせることで、いろいろなものを浮き立たせようとしていますね。

でも、私としては、“エマ・ストーン”と“コリン・ファース”主演のウディ・アレン脚本・監督作『Magic in the Moonlight』の日本公開が待ち遠しいです!!



カチンコ『マダム・イン・ニューヨーク』

前回の日記に書いたJICA研修を思い出す作品でした。
最近のインド映画には、多様性があっていいですね♪

「ビジネスマンの夫、2人の子供のために日々家事をこなす主人公は、インドにおける伝統的な専業主婦。家族の中で唯一英語ができないことで、旦那はおろか子供たちからも敬意を欠いた扱いを受けて暮らしていた彼女が、親戚の結婚式の手伝いを頼まれ単身渡米することに。渡米直後、英語が話せないために早速つらい思いをしたが、「4週間で英語が話せる」という英会話学校の広告を見つけた彼女は、身内に黙って学校に通い始める・・・」という物語。

ニューヨークのCAFEの店員に、言葉が通じないことで酷い仕打ちを受けるシーンや、英会話学校の初日のシーンは、実に身につまされる光景でした(笑)

派手ではない、慎ましやかなラストに、好感が持てました。
とても好みな作品です♪




本『泣くな道真 大宰府の詩(澤田瞳子)』

澤田瞳子さん。
初めて読む作家さんでしたが、面白かったですねぇ♪
主人公は政治的な謀略によって大宰府に左遷させられた菅原道真公。
この時代は、歴史的な文献も少なければ、私個人の知識が薄弱なのもあって、かなり興味深く読めました。
“雷神の化身”という印象しかなかった道真の人間的な姿がとても魅力的な作品でした♪


本『ワーカーズ・ダイジェスト(津村記久子)』

今回もまた津村節全開な小説でした。
この人の文章、相変わらず好きですねぇ♪
多忙な仕事に日々追いたてられている働き盛り30代前半の主人公二人より、10も年上だと言うのに、妙に身につまされながら読みました。
どんな仕事も大変だ!私も愚痴を吐きつつ今日も頑張ろう!と思いました(笑)
あと、巻末の益田ミリさんの、これぞダイジェストな漫画は、本編を読み終わったあとで読むと、とても感慨深い素敵な漫画に仕上がっていると思いますので、是非、文庫でお楽しみ下さい♪


本『嘆きの美女(柚木麻子)』

柚木麻子さん。
この方も初めての作家さんでしたが、テンポがよくて、登場人物のキャラも分かりやすくて、楽しく読めました♪
自分のネガティブな要素を隠さないかわりに毒も放出する容姿にコンプレックスを抱える引きこもりの主人公と、ネガティブ要素を隠して毒も溜め込む美女集団。
表面的には違っても根っこの部分は同じなんだと言うことを改めて考えさせられました。
異質なものの化学反応?異文化コミュニケーション?どちらにしても、同類で固まってても人生面白くないってことですね♪
「森三中の黒沢さんの解説も良かったなぁ」というわけで、こちらも文庫でお楽しみ下さい(笑)


本『恋文の技術(森見登美彦)』

森見さんの作品は『夜は短し歩けよ乙女』『四畳半王国見聞録』に続き3作目でしたが、この方の、一人称でまくし立てるような文体の個性が如何なく発揮された作品ですね。
個人的には、これまでで一番好きな作品になりました♪
昔読んだ、平野啓一郎さんの『私とは何か――「個人」から「分人」へ 』という本に、「たった一つの「本当の自分」など存在しない。裏返して言うならば、対人関係ごとに見せる複数の顔が、すべて「本当の自分」である」とありましたが、そういう意味では、主人公を取り巻くたくさんの人との文通を通じて、主人公“守田一郎”のひととなりを描ききった小説ではないかと思いますね♪
posted by Flower at 10:41| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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